reComputer RK3576 の OS 書き込み

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このガイドでは、reComputer RK3576 用の microSD カードまたは NVMe SSD に Armbian をインストールする方法を説明します。Windows、Linux、macOS では Armbian Imager を推奨します。イメージのダウンロード、ストレージへの書き込み、結果の検証をまとめて行えます。ダウンロード済みのイメージを balenaEtcher で書き込むことも、macOS や Linux のコマンドラインから dd を使うこともできます。

作業を始める前に

reComputer RK3576、電源アダプター、インターネットに接続できるパソコンを用意します。起動に使うストレージを選んでください。

書き込み先のストレージ準備
microSD カードカードをカードリーダーに挿入し、パソコンに接続します。
NVMe SSD対応する USB–NVMe ケースまたはアダプターで SSD をパソコンに接続します。書き込み後、reComputer RK3576 の電源を切った状態で、本体の M.2 NVMe スロットに取り付けます。

Armbian Imager(推奨)

Armbian Imager のインストール

パソコンに対応した Armbian Imager をダウンロードします。

OSダウンロード形式
Windows.exe インストーラー
Linux.rpm または .deb パッケージ
macOS.dmg ディスクイメージ

お使いの OS に対応したアプリをインストールするか、起動してください。以下の画面は macOS のものですが、Windows と Linux でも選択手順は同じです。イメージのバージョンやストレージ名は画面例と異なる場合があります。

イメージの選択

カタログからイメージを選ぶ

  1. Armbian Imager を起動し、Start now をクリックします。

    Start now ボタンが表示された Armbian Imager の初期画面

  2. Manufacturer で Seeed Studio を選択します。必要に応じて検索欄を使ってください。

    メーカーとして Seeed Studio を選択

  3. Board で reComputer RK3576 を選択します。

    reComputer RK3576 ボードを選択

  4. Operating System でインストールするイメージを選択します。グラフィカルなデスクトップが必要な場合はデスクトップイメージを、コマンドラインのみで使う場合は Minimal イメージを選んでください。利用可能なイメージは reComputer RK3576 の公式ボードページ でも確認できます。

    reComputer RK3576 で利用できる Armbian イメージ

カスタムイメージを使う

reComputer RK3576 用の Armbian イメージをすでにお持ちの場合は、Armbian Imager で直接開くことができます。

  1. インストールするイメージをダウンロードします。公式イメージを使う場合は、reComputer RK3576 のボードページ を開き、目的のイメージの Direct download をクリックします。reComputer RK3576 用のイメージであることを確認してください。

    reComputer RK3576 のボードページから Armbian イメージをダウンロード

  2. Armbian Imager を起動して Start now をクリックし、メーカー選択画面の左下にある Use Custom Image をクリックします。

    メーカー選択画面の Use Custom Image ボタン

  3. Select Disk Image でダウンロード済みのイメージファイルを選び、Open をクリックします。画面例では Armbian の .img.xz ファイルを選択しています。

    ダウンロード済みの Armbian ディスクイメージを選択して Open をクリック

イメージの書き込み

microSD カードまたは SSD を選ぶ

Storage で、準備した microSD カードリーダーまたは USB 接続の NVMe SSD を選択します。デバイス名と容量をよく確認してください。画面例は microSD カードです。SSD にインストールする場合は、お使いの SSD を選択してください。

名前と容量を確認して書き込み先のストレージを選択

対象が表示されない場合は、カードリーダーやケースの接続を確認して Refresh をクリックします。

初回起動用プロファイルを設定する(任意)

Confirm Selection でメーカー、ボード、OS、ストレージを確認します。Autoconfig Profile を None のままにして初回起動時に設定することも、この時点でプロファイルを作成することもできます。

  1. Autoconfig Profile を展開し、Create new profile をクリックします。

    確認画面で新しい自動設定プロファイルを作成

  2. Profile name を入力します。Network、Localization、Root account、First user など、設定する項目を展開し、設定後に Save をクリックします。

    初回起動用プロファイルに名前を付けて設定

  3. Autoconfig Profile で保存したプロファイルを選択します。画面例の名前は Default ですが、ご自身で作成した名前を選んでください。

    保存した自動設定プロファイルを選択

書き込みと検証

書き込み先が正しいことを確認して Erase & Flash をクリックします。ストレージへの書き込みに必要な権限を求められたら許可してください。Armbian Imager はカタログのイメージをダウンロードするか、選択したローカルイメージを使い、書き込みと検証を行います。完了が表示されるまでストレージを取り外さないでください。

カタログのイメージを使う場合は、書き込み前にダウンロードの進捗が表示されます。

書き込み前に選択したイメージをダウンロードする Armbian Imager

Flash complete! と表示されたら Done をクリックし、microSD カードまたは SSD をパソコンから安全に取り外します。

Flash complete と Done ボタンが表示された Armbian Imager

balenaEtcher

balenaEtcher は Windows、Linux、macOS に対応しています。ダウンロード済みのイメージを microSD カードや USB 接続の NVMe SSD に書き込み、初回起動時にシステムを設定できます。

balenaEtcher のインストール

公式サイト から、お使いの OS に対応した balenaEtcher をダウンロードしてインストールします。

イメージの準備

reComputer RK3576 のボードページ からイメージをダウンロードし、展開して .img ファイルにします。

書き込み

  1. balenaEtcher を起動して Flash from file をクリックし、ダウンロード済みの .img ファイルを選択して Open をクリックします。

    balenaEtcher の Flash from file から Armbian イメージを選択

  2. Select target をクリックします。対象の名前、容量、場所を確認し、microSD カードまたは SSD を選んで確定します。画面例は /dev/disk4 にある 31.3 GB の microSD カードです。お使いのデバイスでは異なる場合があります。

    balenaEtcher で書き込み先のストレージを選択

  3. 選択したイメージと書き込み先を確認し、Flash! をクリックします。対象のデータは消去されます。書き込みに必要な権限を求められたら許可してください。

    balenaEtcher の Flash をクリックする前にイメージと書き込み先を確認

  4. 書き込みと検証が終わり、Flash Completed! と表示されるまでストレージを接続したままにします。

    書き込み先 1 台への成功を示す balenaEtcher の Flash Completed 画面

ストレージをパソコンから安全に取り外します。これで reComputer RK3576 を起動する準備ができました。

dd

macOS と Linux では、dd を使って Armbian イメージを microSD カードや USB 接続の NVMe SSD に直接書き込めます。Armbian Imager と異なり、dd は初回起動用プロファイルの設定や書き込み後の検証を行いません。初回起動時にシステムを設定してください。

以下の例では特定のイメージファイル名とディスク名を使っています。ダウンロードしたイメージの名前と、お使いのパソコンの書き込み先ディスクに置き換えてください。

イメージの準備

reComputer RK3576 のボードページ からイメージをダウンロードします。ダウンロード先のディレクトリでターミナルを開き、XZ Utils の unxz で .img.xz ファイルを展開します。

bash
unxz Armbian_26.8.7_Recomputer-rk3576-devkit_resolute_vendor_6.1.172_gnome_desktop.img.xz

unxz がない場合は、先にお使いの OS 用の XZ Utils をインストールしてください。以下のコマンドを実行する際は、展開した .img ファイルをターミナルの現在の作業ディレクトリに置いてください。

macOS で書き込む

  1. カードリーダーまたは SSD ケースを接続し、ディスクを一覧表示します。

    bash
    diskutil list

    この例では、/dev/disk4 が容量 31.3 GB の外付け物理ディスクです。/dev/disk0 は内蔵システムディスクなので上書きしてはいけません。ディスク番号と容量は環境によって異なります。

    macOS の diskutil list で disk4 が外付けの書き込み先として表示された例

  2. デバイスを接続したまま、確認済みの書き込み先ディスクのすべてのボリュームをアンマウントします。

    bash
    diskutil unmountDisk /dev/disk4

    アンマウントの成功メッセージを確認してから続けます。

    disk4 のすべてのボリュームのアンマウントを確認する macOS

  3. 展開したイメージを対象のディスク全体に書き込みます。

    bash
    sudo dd \
      if=Armbian_26.8.7_Recomputer-rk3576-devkit_resolute_vendor_6.1.172_gnome_desktop.img \
      of=/dev/disk4 \
      bs=4M status=progress conv=fsync

    求められたらパスワードを入力します。dd が最終的な転送結果を表示し、エラーなくシェルのプロンプトに戻るまでデバイスを取り外さないでください。

    macOS の dd 書き込みが完了し、records in と records out が表示された例

  4. 接続を外す前に、対象のディスクを取り出します。

    bash
    diskutil eject /dev/disk4

Linux で書き込む

  1. カードリーダーまたは SSD ケースを接続し、ブロックデバイスを一覧表示します。

    bash
    lsblk

    この例では、/dev/sdb が容量 29.1G の書き込み先です。/dev/sda2 は / にマウントされたシステムディスクのパーティションなので、/dev/sda に書き込んではいけません。デバイス名と容量は環境によって異なります。

    Linux の lsblk で sdb が書き込み先、sda2 がルートにマウントされている例

  2. 対象の MOUNTPOINTS 列を確認します。マウントされているパーティションがあれば、書き込み前にそれぞれアンマウントしてください。たとえば /dev/sdb1 がマウントされている場合は、次を実行します。

    bash
    sudo umount /dev/sdb1

    対象ディスクのほかのマウント済みパーティションにも同じ操作を行い、再度 lsblk を実行してマウントポイントが空欄になったことを確認します。この例では対象のパーティションはすべてアンマウント済みです。

  3. 展開した .img ファイルがあるディレクトリから、対象のディスク全体に書き込みます。

    bash
    sudo dd \
      if=Armbian_26.8.7_Recomputer-rk3576-devkit_resolute_vendor_6.1.172_gnome_desktop.img \
      of=/dev/sdb \
      bs=4M status=progress conv=fsync

    最終的な転送結果が表示され、エラーなくシェルのプロンプトに戻るまで待ちます。進捗表示だけでは完了したとは限りません。最後のデータ同期に時間がかかる場合があります。

    Linux の dd 書き込みが完了し、最終的な転送結果が表示された例

  4. 接続を外す前に、デスクトップのリムーバブルデバイス用の操作から安全に取り外します。

転送時間はイメージのサイズとストレージの速度によって変わります。書き込みが完了したら、そのストレージで reComputer RK3576 を起動できます。

起動

microSD カードから起動する

reComputer RK3576 の電源を切った状態で、書き込み済みの microSD カードをスロットに挿入します。周辺機器を接続し、電源を入れてください。

NVMe SSD から起動する

reComputer RK3576 の電源を切った状態で、書き込み済みの SSD を本体の M.2 NVMe スロットに取り付けます。SSD から起動するため、電源を入れる前に microSD カードをすべて取り外してください。

NVMe から起動するには、対応する起動ファームウェアが必要です。起動しない場合は、再度書き込む前に起動ファームウェアと SSD の接続を確認してください。

初回起動の設定を完了する

reComputer RK3576 での Armbian 初回起動設定 に従って設定を完了します。自動設定プロファイルを選択した場合、その設定は初回起動時に適用されます。